【教育理念と指導方針
●校訓「勤倹力行」校風「質実剛健」のもと
1.「高い志」・・・
様々な分野で活躍する先輩を目標に、世界に有為な人物を育てます。
2.「枠を超える知性」・・・
豊かな感性とたくましい知性を育む学びによって、既存の枠を超える、新たな価値を生み出す人物を育てます。
3.「自主自律の精神」・・・
生徒主体の活動を通して、社会性や協調性を身に付けた、指導力に富む人物を育てます。
(注) 「勤倹力行」とは、生活を質素にして、日々努力して自分を磨くこと
「質実剛健」とは、まじめな生活態度で、心身ともにたくましいことをめざしています。
生徒の「高い志」を育成し、潜在力を引き出すために学習指導の方針を定め、さまざまな工夫や取組みを行っています。
●学習指導の重点
・丁寧な教科指導により「基礎・基本」から「発展的内容」まで学びます。
・生徒の自主的・自律的学習の定着を図っています。
・3年間の指導計画に基づき、一人ひとりの希望進路の実現に向けて一貫した教育を行っています。
●具体的な学習活動の取組み
・二学期制のもと、65分・5限授業を行っています。50分・6限授業より、1日あたり25分多く学べます。始業時間を10分早めることで、放課後の課外活動や部活動の時間も確保しています。
・授業の内容は高度ですが、十分理解することができるよう、教員は日々研鑽と工夫を重ねています。
・授業時間を増やすために毎年8月20日頃から全学年で授業を実施しており、さらに多くの授業時間が確保されています。
・数学や英語では少人数の授業を実施し、きめ細かな指導を行っています。
●土曜日の活用
・土曜日は、月2回程度、授業を行っています。
・土曜活用講座として、「学問発見講座」「卒業生講座」等を実施しています。
【学年別指導計画
1年生
茨木高校での3年間を充実したものにする基礎的生活習慣・学習習慣を形成・確立する。
自己を見つめ、自分の個性をいかに伸ばすかを模索する中で志を立てる。 どのような生き方をめざすのか、そのために何をどう学び、どう活かすのかについて、広い視野を持ち探究する。
2年生
学校行事や部活動の中心となり、主体的に協働してそれらを動かす経験を積むことにより、社会人としての力の礎を築く。
さらに自らの理想とする生き方を模索し、志望学部・学科や志望校を明確にしていく。日々の学習を大切にして、それを入試に対応する力へと伸長させる。
3年生
学習活動と併行しながら、これまで培ってきたリーダーシップをさらに発揮し、後輩達に良き模範を示す。
一人ひとりが目標達成への強い意志としっかりした見通しを持ち、着実に努力を積み重ねて希望進路を実現していく。
【学校沿革
明治28年 2月21日 「大阪府第四尋常中学校」設置告示。
第2期創立の尋常中学校です。(三国丘・八尾の各高校と同時期に設置)
明治30年 7月 現在の場所に移転 当時の正門は東側
明治32年 4月 1日 「大阪府第四中学校」と改称
明治34年 4月 1日 「大阪府茨木中学校」と改称
明治34年 6月 3日 「大阪府立茨木中学校」と改称
昭和30年 4月 1日 大阪府条例14号により「大阪府立茨木高等学校」と改称
平成 7年 創立百周年
明治・大正・昭和・平成と、幾多の変遷を辿り、平成7年に「創立百周年」を迎えました。
平成21年6月19日 「進学指導特色校」に指定(平成22年、GLHSに名称変更)
平成23年4月 1日 GLHS(グローバルリーダーズハイスクール)に指定
「文理学科」を開設し、普通科と併置
平成27年 創立百二十周年
平成30年 普通科の募集停止 すべての学級を文理学科として募集
卒業生には、ノーベル文学賞を受賞した川端康成をはじめ、政治・経済・文化・スポーツのあらゆる方面に多数の優れた人物を輩出。伝統の重みに加えて、戦後、自主自律の清新な校風も定着し、学校に活力をもたらしています。
茨高の取組み
進路を考えるために(茨校HPより抜粋)
【目標
生徒が自己の個性を伸ばし、適性を知り、さらに基礎学力の向上を図り、自主的に進路を選択し、決定することができるように全教職員協力のもとに具体的計画を立案し、実行します。
【具体的な計画
① 自己理解と生徒理解
生徒が自己の適性・能力を正しく理解するように指導、助言するとともに、学級担任、教科担任は個々の生徒をより正しく理解するように努めます。
② 自己理解の深化と情報の提供
.進路指導のためのホームルームを3年生は年間12回程、2年生・1年生は年間6回程実施し、その際各種の資料情報を収集・整理し生徒へ提供します。 7月の「学問発見講座」、10月の「卒業生講座」で、大学の先生を中心にそれぞれ10名以上の講師をお招きして講義をしていただき、これらによって生徒の自己理解を深めさせ、更に進路選択の意識化を図ります。 また、保護者の皆様に対しては「進路講演会」や「PTA総会」及び「学年総会」等の会合において情報の提供等を行います。
③ 進路相談
学級担任は進路に関する啓発、相談の機会をもち指導助言をします。 進路部としても、適宜生徒の相談を受けます。
④ 進学・就職指導
.進路指導部作成資料等によって教員間での情報共有を密に行い、進路ホームルームを実施します。
学級担任は、本人の希望を尊重しながら、個別に生徒や保護者との面談を行い、適正な進学・就職指導を行います。
⑤ 模擬試験の実施
学力の伸長の程度を知りさらに学習方法等の検討の一助となるように、「校内模試」を3年生は年間3回、2年生・1年生は1回実施します。また、3年間を見通した指導計画に基づき選定した年1回ずつ「外部模試」を全員が受験し、効果的に活用します。
また、各学年とも、「学力状況調査」を行っています。
⑥ 卒業生への追指導
卒業生と連絡を密にして、効果的な追指導を行います。 7月中旬には、一浪・二浪の生徒全員に進路部としての年間行事予定等について、プリントを郵送して連絡します。
【教育の重点
◆「グローバル・リーダーズ・ハイスクール(GLHS)」(大阪府指定)として、豊かな感性と幅広い教養を身に付けた、社会に貢献する志を持つ、知識基盤社会をリードする人物の育成をめざします。
◆伝統に裏付けられた「茨高文化」の教育力を基盤に、充実した「学習活動」と「特別活動」を両輪と
して、生徒一人ひとりの「学力」と「人間力」を鍛える取り組みを推進しています。
【学習指導の重点
◆生徒の「高い志」を育成し潜在力を引き出すために、豊かで奥の深い教科指導を行っています。
◆生徒の自主的・自律的学習の定着を図っています。
◆生徒一人一人の進路希望実現に向けて、3年間を見通した指導計画に基づいたきめ細やかな指導
を行っています。
【具体的取り組みなど
<充実した授業時間>
☆2学期制のもと、65分・5限授業を行っています。
・50分・6限授業より、1日あたり25分多く学べます。
・1時限が15分長いことにより、実験・実習や演習、実技教科の教育活動、協働的活動にも
じっくり取り組めます。
・放課後の課外活動や部活動の時間も、しっかり確保しています。
☆月2回程度土曜日に、また8月にも1週間以上授業を実施し、授業時間を多く確保しています。
<カリキュラムや授業の特徴>
☆文理学科として、文科(人文社会国際系)・理科(理数探究系)ともに充実したカリキュラムのも
と、専門教科や専門科目をはじめとする多様な授業を展開しています。
☆数学や英語において、少人数展開による授業を実施しています。
<ハイレベルな英語教育>
☆4技能のバランス良い英語力を育成する授業を展開しています。
・1年次にはスピーチ・プレゼンテーション、2年次にはディベートに全員で取り組むことに
より、知識、技能の習得はもとより、論理的思考力・表現力を鍛えています。
・4技能を統合した発展的な英語力を身につけ、海外の大学への進学にも対応できる英語運用
能力の習得をめざしています。
・各学年にネイティブ教員を配置し、「話す」「書く」活動を重視した必修授業を展開すると
ともに、2年次には「Advanced English」を選択科目として開設しています。
<「教育課程特例校」として>
GLHS(グローバルリーダーズハイスクール)指定以前より、本校では、すべての教育活動を有機的に結び
つけ、リーダーシップを醸成し生徒の成長につなげる教育を展開してきました。
令和4年度入学生からは「教育課程特例校」(文部科学大臣指定)として、設定した教科「探究」の科目「IBARAMA(※)」を軸に、情報を適正・的確に取り扱い協働して課題解決に取り組む力を総合的に育み(下記)、これまで本校が培ってきた特色をさらに維持・発展させていきます。
※ IBARAMA の意味,由来
接尾辞-rama はギリシア語由来で、英語の”view”にあたります。文明の発祥以来人類が蓄積してきた知識をまた深化させ新たな視点を加える、という意味を込め、茨高生が自ら新しい視点で自分の考えを深め発信することを願い命名されました。
<「探究」活動の深化>
☆1年次の「IBARAMA」
地域社会の諸課題や地球科学を題材に探究活動を行い、課題発見・解決に必要な知識・技能を複合的に身につけます。
☆2年次の「IBARAMA」
課題を多角的にとらえ、さまざまな分野から総合的に探究活動を行い、情報セキュリティや著
作権、情報デザインやプレゼンテーション等の学習との一体化により、実践力を高めます。
☆3年次の「IBARAMA」
デジタル表現やデータ分析を数学の学習と並行して学び、情報活用能力の定着をはかります。
【進路指導
◆3つの柱
*入学時から始まる系統的進路学習
*卒業生等の講義による探究心育成
*実績に基づく的確な分析と指導
・進路指導は入学時から始まり、過去の進路実績に裏付けられた確かなデータを基に、「高い
志」の涵養、「自分で考えて選ぶ進路」をモットーに生徒の進路希望実現を支援します。
・授業のない土曜日を使い、夏には「学問発見講座」秋には「卒業生講座」という行事を実施
しています。どちらも大学の先生などを招いて 80~90 分の講義が開かれます。ひとりの生
徒が3年間で9講座に参加できます。
◆大学との連携行事
1年生は入学して間もなくスプリングセミナーを実施しています。京都大学吉田キャンパ
スの時計台記念ホールにて同窓の高倉喜信教授(薬学研究科)より「茨高生に望むこと」をテ
ーマに講演をしていただき、さらに同窓の現役大学院生・現役学部生の協力を得て、アカデミ
ックな世界に触れます。さらに、冬には茨木 Brothers &
Sisters プログラム(後述)で大阪大
学の留学生を招き(昨年度はリモート開催)、ディスカッションに取り組みます。
2年生は、今年も後期初日にオータムセミナーを実施します。同窓の石野良純教授(九州大
学 農学研究院)の講演から、探究活動への姿勢を学ぶとともに、受験生としての自覚を高め
ます。
これらのように、大学との連携によって、早期から生徒全員が近い未来と遥かな将来に自
らの目標を描く礎を築きます。さらに、本校独自や GLHS 主催などの様々な連携行事があり広
く参加を促します。希望者には学習へのモチベーションを高めるチャンスが豊富に用意され、
生徒たちは積極的に参加しています。
以下は、主な行事です。①は 1 年生全員、②③は2年生全員が対象。③~⑪は、全員に周知
し参加を募ります。これらの他にも、随時様々なプログラムを紹介し、参加を促します。
①スプリングセミナー(5月) (前述)
②オータムセミナー(10月) (前述)
③京都大学大学院文学研究科との連携 課題研究(探究活動)の授業で、継続的に助言を受けます。
④京都大学研究室訪問(7月) 同窓教授等の協力を得て、様々な分野の研究室を訪問します。
⑤東京スタディーツアー(8月) 東京大学等の研究室を訪問します。
⑥京都大学 ELCAS・大阪大学 SEEDS 等 研究活動を行う、各大学のプログラムです。
⑦地域医療を学ぶ1週間(7-8月) 医療現場の最前線に密着し、医師になる覚悟を学びます。
⑧国際高等研究所「独立自尊の志」養成プログラム(8月、3月)
諸分野の第一人者である講師から助言を受け、議論を重ね、人類の未来と幸福を考えます。
⑨京都大学キャンパスガイド(11月) GLHS合同企画
⑩大阪大学ツアー(11月) GLHS合同企画
⑪その他のGLHS合同企画、ビジネスを知る企画等 随時紹介していきます
このように、「大阪府立茨木高等学校(通称・茨校)」は
特に学業・進学に特化した高等学校と言えますね。
学校ごとに、特徴がありますので、お家探しの参考としていただけますと幸いです。